外壁塗装が下手と感じたら?具体的な問題点と対処法
外壁塗装の品質に不安や疑問を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
塗装工事が適切に行われなかった場合、外観の美しさが損なわれるだけでなく、住宅の耐久性にも影響を及ぼします。
本記事では、外壁塗装が下手だと判断される具体的な症状とその原因、さらには適切な対処法について解説します。
□外壁塗装が下手とされる典型的な症状
外壁塗装の仕上がりが不十分だと判断される代表的な症状には、以下のようなものがあります。
1:塗装面の膨れや気泡
塗装後に表面に膨らみや気泡が生じている状態です。
塗膜内部に空気が取り込まれたことが原因で、放置すると塗装のはがれにつながります。
下地処理や塗料の乾燥が不完全な場合、または通常の3工程(下塗り、中塗り、上塗り)を省略して厚塗りした際に発生しやすくなります。
2:塗膜のはがれ
塗装の表面がはがれ落ちている状態を指します。
下塗りの不備や、下塗り材・塗料の選択ミスなどが主な原因です。
下塗りが不十分だと塗膜の密着力が低下し、剥がれを引き起こします。
また、不適切な下塗り材の使用や希釈量の誤りも、施工ミスにつながります。
3:塗料の垂れ
塗料が垂れた状態で固まってしまっている症状です。
塗料の希釈量の間違いや、一定量の塗布ができずに厚塗りした結果生じることがあります。
天候判断の誤りも原因の一つです。
垂れは見た目を損なうだけでなく、住宅の耐久性低下にもつながります。
4:塗りムラ
塗装面に色や光沢のムラが見られる状態のことです。
職人の技術不足が要因となることが多いですが、経年劣化した住宅の手作業補修では完全にムラのない仕上げは難しいかもしれません。
ただし、色合いの違いが明確である場合や極端に塗料が薄い場合は明らかな施工ミスと言えるでしょう。
5:塗り忘れ
一部の範囲で塗装が施されていない状態です。
施工者の確認不足や手順の誤りから生じます。
塗装されていない部分は腐食や劣化が進行しやすくなるため、早期の補修が必要不可欠です。
6:コーキングの不備
コーキング材の充填や処理が不適切な状態を指します。
継ぎ目や隙間からの雨水の浸入を防ぐためにコーキング処理は重要ですが、施工が雑だと防水性能が十分に発揮されません。
外壁の損傷や雨漏りのリスクが高まります。
このように、外壁塗装の不備は住宅の美観だけでなく機能面にも大きな影響を及ぼします。
こうした症状が見られる場合は、早急に施工会社へ連絡し、適切な補修を依頼することが肝要です。
□手直しできない外壁塗装のケースとその理由
外壁塗装の仕上がりに不満を感じても、手直しの対象外となるケースがあります。
代表的な事例を以下に挙げます。
1:色がイメージと異なる場合
施工後の色合いがお客様の想像していたものと違う場合、手直しを依頼できないことがあります。
色の選定は事前に色見本や見本板、カラーシミュレーションなどを用いて慎重に行う必要があります。
ただし、住宅の面積や光の当たり方によって、同じ色でも見え方は変化します。
施工前にA4サイズの色見本を太陽光の下で確認したり、実際の外壁に重ねて見たりするなどして、念入りにチェックすることをおすすめします。
また、艶の有無でも雰囲気が大きく異なるため、十分に吟味した上で決定しましょう。
2:保証期間が終了している場合
外壁塗装の不具合があっても、保証期間が過ぎている場合は手直し対象外となります。
外壁塗装は経年劣化するため、耐用年数を超えてからの不具合は避けられません。
保証期間は住宅を保護できる期間として設定されているため、期間終了後はメンテナンスを怠ると住宅の保護が難しくなります。
不具合を放置すると劣化がさらに進んでしまうため、早めの対処が求められます。
□まとめ
本記事では、外壁塗装が下手だと判断される具体的な症状とその原因、さらには適切な対処法について解説しました。
外壁塗装の不備は、膨れや気泡、塗膜のはがれ、塗料の垂れ、塗りムラ、塗り忘れ、コーキングの不備など、さまざまな形で表れます。
これらの症状は、下地処理や塗装工程の誤り、塗料選定のミス、職人の技術不足などが原因で生じることが多いです。
外壁塗装の仕上がりに不満があっても、色のイメージ違いや保証期間終了後の不具合は、手直しの対象外となるケースがあります。
外壁塗装はプロの技術力とお客様の意識の高さが、満足度の高い仕上がりを生み出します。
適切な施工とメンテナンスで、住宅の美観と資産価値を長く保ちましょう。