外壁塗装の費用は火災保険でまかなえる?活用するための4つの条件
外壁塗装は、家の寿命を長く保つための重要なメンテナンスです。
しかし、費用が高額なため、躊躇している方も多いのではないでしょうか。
実は、外壁塗装の費用を安く抑える方法として、火災保険を活用する方法があります。
この記事では、外壁塗装と火災保険の関係について解説し、火災保険を使って費用を安くする方法を具体的に紹介します。
□外壁塗装に火災保険を使うための4つの条件
外壁塗装に火災保険を使うためには、4つの条件を満たす必要があります。
1:災害によって外壁・屋根に被害を受けた
外壁塗装に火災保険が使えるのは、台風や豪雨などの災害によって外壁・屋根に被害を受けた場合のみです。
つまり、経年劣化や施工不良など、自己都合で外壁が破損した場合は適用されません。
火災保険は、火災や災害等により建物・家財が損害を受けた際に補償する内容となるため、その他の被害では保証金を得られません。
2:災害による被害を補償する火災保険に加入している
外壁塗装に火災保険を活用するためには、災害による被害を補償する火災保険に加入している必要があります。
火災保険には、住宅火災保険、住宅総合保険、そして近年注目されている「地震保険」の3種類があります。
住宅火災保険は、火災・落雷・破裂・爆発・風災・雪災などを補償するもので、水災や水漏れ事故などは補償されないのが特徴です。
住宅総合保険は、住宅火災保険の補償に加え、水災や水漏れ事故、自動車や泥棒などが外壁を破壊した場合も補償されます。
地震保険は、地震によって建物や家財が損害を受けた場合に補償する保険です。
外壁塗装に火災保険を活用する場合は、これらの保険に加入しているかどうかを確認し、補償内容を理解しておくことが重要です。
3:保険金の支払対象となる修理内容である
火災保険は、すべての修理費用を補償するわけではありません。
例えば、経年劣化による外壁のひび割れや、塗装の剥がれなどは、保険金の支払対象とならない場合があります。
保険金の支払対象となる修理内容は、保険会社によって異なりますので、事前に確認が必要です。
4:保険会社が認める業者に工事を依頼する
火災保険を使って外壁塗装を行う場合は、保険会社が認める業者に工事を依頼する必要があります。
保険会社が認める業者は、一般的に「保険会社指定業者」と呼ばれ、保険会社と契約を結んでいる業者です。
保険会社指定業者に依頼することで、保険金がスムーズに支払われる場合があります。
□火災保険の申請手順
火災保険の申請は、保険会社によって手順が異なりますが、基本的には以下の流れで行います。
1:被害があったことを保険会社に連絡
まずは、被害があったことを保険会社に連絡します。
この時、契約者名、保険証券番号、被害の状況と発生日などを伝えるとスムーズです。
2:必要書類を揃え保険会社に提出する
保険会社から必要な書類を請求されますので、指示に従って書類を揃えて提出しましょう。
必要な書類は、保険会社によって異なりますが、一般的には以下の書類が必要となります。
・保険金請求書
・事故内容報告書
・被害状況を撮影した写真
・補修の見積もり
3:保険会社による現地調査
保険会社の担当者が、実際に被害状況を確認するために現地調査を行います。
現地調査では、被害の程度や修理内容などを詳しく調べられます。
4:保険金支払いの決定
保険会社は、現地調査の結果を基に、保険金の支払額を決定します。
保険金支払額は、被害の程度や修理内容によって異なります。
5:補修工事の実施
保険金が支払われたら、補修工事を開始できます。
補修工事は、保険会社が認める業者に依頼する必要があります。
□まとめ
外壁塗装に火災保険を利用することで、費用を安く抑えられます。
しかし、火災保険を利用するには、いくつかの条件を満たす必要があることを覚えておきましょう。
また、火災保険の申請や補修工事の手続きは、保険会社によって異なりますので、事前に確認が必要です。